熱海殺人事件—水野朋子物語—脚本:つかこうへい/構成・演出:中村武史
Cast :: 出演
- 木村伝兵衛:高杉征司
- 熊田留吉:中村健
- 水野朋子:山本麻貴
- 大山金太郎:名取朋
- 白鳥:久保昇平
- 武田益二:うりやまうりお
- 富野寿夫:火野裕次郎
- 士村寅保:矢吹康夫
Staff :: スタッフ
- 脚本:つかこうへい
- 構成・演出:中村武史
- 舞台監督:川瀬真琴
- 舞台装置:金田一央紀/矢吹康夫
- 照明:西川友紀
- 音響:小早川保隆
- 制作:久保昇平
- 製作:鈴木憲一
Data :: 情報
- 京都大学・西部講堂
- 2001年12月7日〜10日/全5ステージ
Performance :: 公演
唯一、構成・演出が鈴木じゃありません
一部では、情報も出し、ウェブサイトでも告知したのですが、本来は鈴木演出の『蒲田行進曲』との対決形式で公演を行う予定でした。ウェブサイトに情報を出した直後に鈴木が事故で入院、「蒲田」は延期され、「熱海」のみの単独公演となりました。
台本の書き方も内容も、演出もまったく違った種類の公演となりましたが、自分のやる「つか芝居」よりも好きな面が多々あり、いい公演だったと思ってます。
以前出演を依頼したものの時期があわず(当人談、実際は知りません)出演いただけなかった山本麻貴さんをはじめ、出演者も好きな役者さんばかりで、ほぼ同じ台本、出演者を使って面白い公演を作られたのが悔しいので、同じ出演者、同じ台本で演出してみたいと思ってます。
稽古過程でネタを中心にかなりの改訂がされた台本でもあり、台本だけでは分からないかもしれませんが、面白い公演で、ぜひ対決して、観客の皆さんの評価を聞いてみたかったです。
対決企画の発案は中村。テレビ・ディレクター志望の中村がMBSから内定をもらい、ヒマも金も持て余している時期のことでした。ある日呼び出され、誰か面白い演出家と対決形式で芝居をしてみたいと、製作として相談を受けました。彼の過去の演出公演は近辺の学生劇団では最も面白いと思っていたので、一も二もなく製作を引き受け、早速何人かの演出家をリストアップしました。当時、伸び盛りだった劇団衛星の蓮行氏やヨーロッパ企画、個人的に気に入っていた無名のコ、どんな名前を挙げてもなかなかのってこない中村、誰か対決したい相手がいるのかと聞いたら、ボクの名前が出てきました。どうも、製作としての相談は形だけで、最初からそのつもりだったようです。
当初は、負けた方が楽日(最終日)に罰ゲームを行い対決を締めくくる予定でした。
投票差が僅差だった場合には、勝った公演の役者・演出が負けた演出家の目にミカンの皮の汁をかける。投票差が大きい場合には、モジャリーノひげ麿(『飛龍伝』『幕末純情伝』に出演している役者でかつて麻原彰コウに間違えられたこともある風ぼうの持ち主、巨体、ヒゲ)とディープキス。さらに、圧倒的大差だった場合には、中村はMBSの人事担当者に内定辞退の電話、鈴木は以前つきあっていた彼女に電話し「あの時のこと覚えてる」と言ったまま彼女の言うことを全てマイクでひろうという、本人達には脅威の罰ゲームが考えられていました。
不幸中の幸い、顔面を含め全治一ヶ月の骨折、手術、入院のために対決企画自体は中止になり、罰ゲームは逃れられましたが、中村は生来のエンターテイナーぶりを発揮して、楽日にMBSの人事担当者に内定辞退の電話をしました。卒業後、連絡がつかなくなっているので、無事に就職できたかは未だに分かりません。MBSは忙しい職場だと思うので、多忙な毎日を送っているのだろうと願ってます。
