熱海殺人事件 売春捜査官脚本:つかこうへい/構成・演出:鈴木憲一

Cast :: 出演

  • 木村伝兵衛:木元聡子
  • 熊田留吉:鍋田幸治
  • 戸田貞幸:野本将尚
  • 大山金太郎:佳周
  • サンバイザーおじさん:神尾直人

Staff :: スタッフ

  • 脚本:つかこうへい
  • 構成・演出:鈴木憲一
  • 舞台監督:中村武史
  • 舞台装置:須田絢一
  • 照明:モリサワメグミ
  • 音響:植田陽介
  • 宣伝美術:江夏康晴
  • 製作:鈴木憲一

Data :: 情報

  • 京都大学・西部講堂
  • 2001年2月10日〜12日・15日/全4ステージ

Performance :: 公演

初公演の『熱海殺人事件』の時に、木村伝兵衛から外されたことを悔しがっていた役者の為の公演というのは、半分冗談、半分本当。芝居はしたいが、脚本を書く力はない(演出はどうなんだというツッコミは聞こえないふりをしつつ)、つかこうへいの脚本は好きだが、重要な役では女優は一人しか出てこない、いつも使っている女優は好きだが(言うまでもなく役者として)、他の女優とも芝居をしたい。そういうわけで三本立てという無謀な試みがスタートしました。

三本立てとしたのは、それより多いと無理だというのが一つと、使いたい女優さんが三人いたから。新しい女優さん二人に日程の都合で断られ(当人談、本当であると願いたい)、他に一緒にやりたい女優さんもいない(いないことはないです、この時点で頼める方が他にいなかった)のに、それでも三本立てというプランを変えない無謀さが、様々な方に迷惑をかける原因となりました。

三本とも殆ど台本をいじっていないのですが、「売春」は本当にいじっていません。サンバイザーおじさんという訳の分からない役を付け足しましたが、これも他の人のセリフを彼に回したものが殆ど。いじってる余裕がなかったというのが正直なところです。

三本立ての中で一番安定した公演になるかと思っていたら、一番振れ幅(出来、不出来の差)の大きい公演になりました。最終日がこの芝居になってることもあり、三本立ての中心公演と思われていたようですが、公演の日程(順番)はクジで決めてます。どの公演の扱いも、開始時点では同じでした。終わってみても、一長一短、優劣はつけられません。ただ、どの公演も、鈴木の無能さと役者の頑張りの結果が出た公演だと思います。

Sound :: 音響

唯一、小早川以外の音響と組んだ芝居です。

モジャリーノひげ麿こと植田陽介氏は、毎日二、三十枚のCDを鞄に詰めて稽古に来る役者さんで(しかも毎日中身が違う)、役者としても大好きなのですが、一度、音響として参加してもらいたいと思っていました。三本立てでは、全ての公演で同じスタッフというのは体力的に無理なため、役者として参加して欲しい思いはありつつ、音響を頼みました。役者・脚本・演出の経験はあったものの、植田氏にとっては始めての音響です。予想どおり、紆余曲折や、スランプなどはありましたが、結果的には『幕末純情伝』以降につながっていく新しいコンセプトの音響を鈴木に提示してくれました。

初公演の「熱海」以来の基本方針は変化がないため、実際の公演を見ないと質の違いは分からないと思いますが。全四回の中で唯一、「白鳥」「パピヨン」「ピアノ協奏曲」といった「熱海」の定番の曲に対案が提示されました。鈴木が保守的な為、採用されませんでした。ちょっと後悔してます。

演出が「好きな曲」は芝居に使わないのですが、芝居が終わって使われた曲が好きになることは多々あります。この公演は「好きになった曲」が一番多かったかもしれません。ちなみに、この芝居の選曲の過程で「幕末」の劇中歌『ランナー』(爆風スランプ)と殺陣の動きが決まりました。役者が必死に稽古してる中、次の公演の殺陣を考えてました、ゴメンなさい。

Flier :: チラシ

チラシ画像・表 チラシ画像・裏

デザイン:江夏康晴