熱海殺人事件〜愛、おぼえていますか脚本:つかこうへい/構成・演出:鈴木憲一

Cast :: 出演

  • 木村伝兵衛:岡本タダシ
  • 熊田留吉:星ポエム(本多力)
  • 水野朋子:山口香織
  • 大山金太郎:久保昇平

Staff :: スタッフ

  • 脚本:つかこうへい
  • 構成・演出:鈴木憲一
  • 舞台監督:中村武史
  • 舞台装置:須田絢一
  • 照明:モリサワメグミ
  • 音響:小早川保隆
  • 宣伝美術:江夏康晴
  • 製作:鈴木憲一

Data :: 情報

  • 京都大学・西部講堂
  • 2001年2月10日〜13日/全4ステージ

Scenario :: 台本

通算四回の『熱海殺人事件』のなかで、もっとも正統派の「熱海」だと思います。そうでもないかな。

いろいろやった中で、もっとも鈴木の芝居らしくない公演で、もっとも「つか芝居」らしい公演だと思います。そんなことないかも。

好き嫌いで言えば、一番好きな芝居ですが、一点の曇りもなく、全てが役者のおかげです。

ある役者の推薦で決まった役者、いい役者だけど大きな役には向いてないと思っていた役者、出してくれと電話をかけてきた熱意だけで出した役者、バランスがいいだけの役者だと思っていた役者、つまらない芝居にはならないまでも他の二本には勝てないだろうと思ってました。しかも、台本の完成が一番遅かったのもこの芝居でした。(役者・スタッフ、そして期待して見に来てくれた方々、すみません、そしてありがとう)

他の二本との優劣は、いろいろな意見があり、趣味の問題もあるのでさておき、自分の演出能力のなさを痛感した公演です。

台本に関しては、いわゆる「オーソドックスバージョン」と言われている、「ロンゲスト・スプリング」「傷だらけのジョニー」の古いと思う部分を少しだけ直しただけのものです。それだけなのに、どうして本番一週間前まで台本が完成しなかったのか、自分でも不思議です。

同時公演の『売春捜査官』とは、何とか別の方法で大山を登場させたいと思い、西部講堂のコンクリートの舞台に穴をあけて三十分間役者を埋めるとか、天井から飛び降りるとかいろいろと考えましたが、結局、天井からロープをつたって降ろすことにしました。他の公演と同様、ナレーションは鈴木がしていたのですが、これまた他の公演と同様、役者・スタッフ以外の手伝いの方の手配をするのを忘れ、降りる手伝いをしながら天井でナレーションという憂き目にあいました。自業自得ですが、ものすごく怖いです。下から見て「俺なら飛び降りる」と役者をバカにしてたのですが、ハンパじゃないです。それだけ怖い思いをして役者が降りたのに、アンケートや見に来た方の話では誰も注目してくれませんでした。これが、一番の後悔です。

全四回の「熱海」、そして他も入れた全八公演の中で、一番「優しい芝居」が出来たと思います。いい「熱海」でした。

サブタイトル『愛、覚えていますか』は、鈴木が初めて一人で見に行った映画、『超時空要塞マクロス—劇場番—』のタイトルをそのままいただきました。三本立ての中に「熱海」が二本あり、以前にも「熱海」をやっているので、身内では「マクロス」と呼んでいました。「超時空要塞マクロス」のサントラから、何曲か使えそうな曲を音響に渡したのですが、見事にボツになりました。

Flier :: チラシ

チラシ画像・表 チラシ画像・裏

デザイン:江夏康晴